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影の薄いロバートさん

どうも、獅東 諒です。

「モブ令嬢の旦那様は主人公のライバルにもなれない当て馬だった件」において主人公フローラの父親であり、鬼姫編の主人公、ルリアさんの夫。それなのに今ひとつ影の薄いロバートさんについて少々。

 現在連載中の鬼姫ルリア編において、彼はアンドルクの実体を知りません。
 アンドルクの面々がどのような活動をしていたかを彼が知ったのは、フローラとグラードルが結婚して、アンドルクがエヴィデンシア家に戻って来てからでした。
 それもグラードルが拉致された事件において、フルマとチーシャがその報を持って帰ってきた事で初めて気が付きました。
 このあたりは本編中でもう少しわかりやすく記載しておくべきだったなあと思っています。

 鬼姫ルリア編において、ロバートがアンドルクの当主アルフレッドになにげに調査を命じたりしていますが、あれはアンドルクの実体を知っているわけではなく、幼少時から父オルドーがアンドルクの面々に接していた様子を目にしていたので、そういうものだと思い込んでいての行動でした。
 実際のところ彼の場合、他の貴族家の使用人がどういうものか、逆に理解していない所もあります。

 ちなみにこの世界では、貴族家の使用人、その中で主人などに付き従う『従者』には護衛の任もあるため、必ず何らかの武術を収めた人物が就くことになっています。
 本編内で騎士就学生であったアルメリアを例に挙げますと、彼女の場合は学園卒業後に結婚しましたし、捜査局の局員になりました。しかし、元々は近衛騎士として王妃や姫さま付きとなる事を目指していました。その夢が叶わなかった場合は、貴族家女性付きの従者として仕える道を選ぶことになったと思われます。

 ロバートの話に戻りますが、エヴィデンシア家は代々王国の内務で活躍してきた家系だからなのか、残念なことにロバートには武術的な才能はありませんでした。なので自分が万全の状態であったとしても、使用人の多く(侍女含む)が自分よりも圧倒的に強いということには気が付いていません。
 娘のフローラは、運動神経については間違いなくエヴィデンシア家の血を色濃く受け継いでいます。決断力……思い切りの良いところなどは明らかにルリアさん、オーディエント家の血でしょう。

 ロバートは元々文官として王国に仕えるべく学んでいました。父であるオルドーは彼が13歳のときに失脚しましたが、その後も彼はファーラム学園の法学部で学び無事卒園しました。
 しかし法務部への任官は、財務卿として影響力を高めたバレンシオ伯爵の「冤罪事件を起こした家の人間を法務部へ任官など、正気の沙汰ではない」との言葉によって叶わなくなってしまいました。
 その後、バーナードからの進めもあって軍務部へと任官することになりましたが、卒園してから騎士となったため、訓練不足のまま友国であるマーリンエルトと、自国とも敵対している新政トーゴ王国との国境線をめぐる戦いに、援軍として参加することになって大怪我を負ったわけです。
 癒やし手がの手配が素早くできれば、まだ今よりもましな状態になったのでしょうが、それでも杖無しでの生活に戻る事は叶わなかったと思います。

 聖職者たちの使う癒やしの術は、怪我を負ってから時間が経過した傷や、複雑骨折などの重傷には効果が著しく低くなります。
 時間が経過することによって術の効力が弱まるのはなんともしようが無いのですが、実は術者が骨や腱、筋などの人体構造を詳しく知っていれば、複雑骨折や大きな怪我も治すこともできるのです。しかし、物語中ではそのことを知っている人間は居ませんでした。
 本編終了の後、グラードルがその可能性に気付いて、サレアさんが試してその事実が判明することになります。
 ですがこの功績も、後世にはサレアさんの功績として伝わるんですけどね。

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